【LGBT】 LとGとBとTでは、違う悩みもある ~LGBT交流会で、性別変更について知ったハナシ~

【LGBT】 LとGとBとTでは、違う悩みもある ~LGBT交流会で、性別変更について知ったハナシ~

ナカマチ2丁目ブログの中森です。
 
毎月開催されているLGBT交流会「ナナージ」
に参加してきました。
その様子をブログに書こうと思います。
 
 
 
 
なお
今回のテーマは「戸籍と性別」(性別変更)でした。
 
「セクシャルマイノリティ」として
ひとくくりにLGBTと言っても
「男性として男性が好き」な立場のゲイとしては
「性別違和」「性転換」の事は知らないので
発見だらけだった事を先に述べておきます。
 
 

知らなかった! (1) 性別の決まり方

今回のLGBT勉強会の主なテーマは
「トランスジェンダー」で、
性別の決まり方や変える為の条件などが
裁判の判例を紹介しつつ説明されました。
 
 
 
まず1つ目の「性別の決まり方」です。
ドラマや映画などで赤ちゃんが生まれて
「女の子ですよ!」「男の子ですよ!」と
看護師さんや助産師さんが話す場面などから
赤ちゃんの性別は、見た目で判断される
のは当たり前だと思っていました。
 
 
ですが…
稀に「判断困難」な場合もあるそうです。
( 見た目では判別が難しい )



そんな時は染色体検査で判断するのですが
仮に
見た目: 男の子とは分からない
染色体: 男性
だった時、
お医者さんや親はどんな選択をするのでしょうか?
 
 
 
自分では考えた事がなかったので
想像もつかなかったのですが、
かつてはこんな対応が一般的だったそうです。
 
( 下の「答えを見る」ボタンを押す )

答えを見る (ココを押す)

LGBT交流会「ナナージ」で
取りあげられた論文によると
 
 
1990年代
見た目: 男の子に見えない
染色体: 男性
という赤ちゃんが生まれた時は
 
 
(1) まずは見た目を男性に近づける
( 男性器を形成する )
が試みられます。
 
しかし、男性器を形成しても
「男性用小便器で用を足せる大きさ」
には難しい (サイズが足りない)
可能性が高い場合は



(2) 女の子として育てる
を選択する両親が多数だったそうです。

( 成長過程で「不都合」も現れる為
随時「女性化」する手術・処置をする
)

知らなかった(2) 戸籍上の性別変更には、条件がある

戸籍の上で
男性らしい名前 (女性らしい名前) を
女性らしい名前 (男性らしい名前) に
変更し、
 
性別も変更するのは下の様な条件が
あります。
( 2020年8月時点 )
 

戸籍の性別を変更する条件

一. 二十歳以上であること。
二. 現に婚姻をしていないこと。
三. 現に未成年の子がいないこと。
四. 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
五. その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。
 
性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律、第三条
[参照元] Wikipedia (性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律)

 
この辺りは「なんとなく」知っていました。
この条件に関しては
「うーん、まぁそんなもんじゃない?」
と思っていました。
 

この条件について、今まで思っていた感想

厳しい条件ではないと思う。仮に
条件を緩くして何でもかんでも認めたら
筋骨隆々でヒゲを生やした人が
「私は女性なの!」と主張して
女湯に入れる可能性も出て来るし、
 
そうなったら女湯をのぞき見したい
「邪な下心を持つ異性愛の男性」が
“私は女性” と偽って女湯に入る事も
できなくもない。

 
 
この条件は「常識的」なのでは?

 
しかし、
この日ミニ講義タイムで説明を聞いたり
性別変更手術をした人の話を別に聞いて
 
現在の条件が厳しすぎて
戸籍の性別を変えられずに困っている

人が存在する」
という事を知りました。


(例)
未成年の子がいるが、長い間会っていない
( 音信不通で、絶縁に近い )
 
 
 
 
また、下の動画の様に
性別変更手術は痛みを伴うし費用もかかり
手術は受けないが、生まれた時の性別と
違う性別に戸籍情報を変えたい

という方は予想以上に多くいると知りました。
 
( 動画: 性別変更手術を体験者が語る )

感想: 法律で一律に条件を決めるのは難しい

今回は
戸籍の性別を変えるには法律で条件
決められているが、
条件は厳しすぎるのかも…?
というように思いました。
 
この事については2つの事を考えました。
 
 
 
 
[ 1: 無秩序に条件は緩められない ]
 
どんな法律も同じですが、一部の人が
現状困っているからという理由で
「本当に困っているか」
「法律を変えて、逆に困る人はいないか」
などを検証せずに
条件を緩めるのは難しいな… と思いました。
 
 
 
[ 2: “臨機応変な運用” は良くない ]
 
法律を杓子定規に厳しく当てはめず、
その人の事情に応じて臨機応変
対応すれば良いのでは…
という考えもありますが、
 
それをすると「担当者のさじ加減」で
全てが決まってしまい、
法律が存在する意味が無くなります。
 
 
 
 
戸籍の性別変更に関して
現状をより良くするアイデアが浮かばなかったのですが、
他の参加者の方からこんな意見が
出たのが印象に残りました。

こんなアイデアも

10歳ごろになったら
本人に希望する性別を聞いて
そこで確定するのも良いかも

まとめ & 今後気を付けようと思った事

戸籍の性別を変更するための条件は
「もしかしたら厳しすぎるのでは?」
と、勉強して思いました。
 
とは言え、明日からすぐに
「戸籍の性別変更を簡単にせよ!」
などとSNSに投稿したり、デモをする
予定はありません。
 
 
 
 
僕にとって大切な事は
性別変更に関する現状を知った事で
性別違和を感じている人に対して
「なんで手術しないの?」とか
「戸籍の性別変更の関する条件は
そんなに厳しいとは思わないけど…」
などの
無知な発言をして、
 
知らず知らずに傷つける可能性が減った
のが今回の収穫でした。
 
 
 
LGBT交流会「ナナージ」は毎月開催なので
次回も参加しようと思います。
 

LGBTボーダーレス交流会の参加感想・レポート。毎月開催 (ゲイの弁護士・内田和利)

関連記事

● [2020年の開催予定]
【イベント】 LGBT勉強会 (ゆるい) に参加します ● [差別の原因は「無知と不安」]
ゲイがSNSとブログでコメントを受け付けない理由と、コロナを恐れる風潮は案外似ているかもと思った話 ● [LGBTを取り巻く社会の変化]
LGBTボーダーレス交流会で感じた「時代の変化」  
 

Return Top